こんにちは。2016年8~9月にアサヤでインターンをしていた櫻本です。
アサヤは漁師さんに漁具を売って届けるのがお仕事。
でも、商品を売るだけでなく、商品の修理・改造まで請け負っています。
今回はそんな魅力を生み出すアサヤの工場を覗き込んできました。
ここが工場の仕事場。
一見散らかっているようでも、職人さん達が使いやすいように道具が置かれていて、
職人さん達の仕事ぶりが感じられるような雰囲気です。
ぷらぷら歩いていると、作業をしている職人さんがいらっしゃいました。
明らかに熟練の予感ですが、話を聞いてみるべく、少し近づいてみると、
ダンボールに何か落書きのようなものが書いてあります。見渡してみると壁にも。
櫻本「これ図面ですか!?笑」
驚きのあまり心の声が出てしまいました。
職人さん「そうだよ~。ほんとは、ちゃんとしたノートに書いたほうがいいのかもしれないけどな(笑)」
櫻本 「え、これでわかるんですか?」
職人さん「んだ~、わかるよう。お客さんから直接聞いたり自分の目で見たことを書いてるからね~。」
櫻本 (これ、絶対この人しか解読できないやつだ・・)
と、最後の言葉は、さすがに声に出すのを堪えて、心の中に秘めておきました。
アサヤの工場は、作業員の方々が直接現場に出向くことが多々あります。
お客さんから話を聞いて、直接自分の目で見て、その時の記憶をすぐ思い出せるように、
こうしてダンボールに記録しているようでした。
こういった完全オーダーメイドの手作業で、お客さんのご要望に応えているのです。
もう少し工場を歩いていると、何やら苦戦しながら作業する職人さんを見かけました。
職人さん「ん〜、どうしたらいいかな〜、油漏れるな〜」
何度も何度も機械の調整をやり直している職人さん。
櫻本 「なかなか直らないですか?」
職人さん「もう新品の部品に取り替えたほうがいいかもなぁ〜」
櫻本 「あー、調べてみたらそれだけ酷かった、ってことですか」
職人さん「いやー、元々お客さんにはこれもうダメだから新品の部品に取り替えてもいいとは入られてたんだけどね。
勿体ないし、やれるだけやってみたんだよね。でもダメだったなー(笑)」
櫻本 「え、じゃあ、お客さんを想っててことですか?新品の部品に交換しないほうが安く済むし・・」
職人さん「うん、そうだね。まぁうまくいってたらそう言えたんだけどな(笑)」
同行した営業の方々は、お客さんとのつながりを非常に大切にしていましたが、
工場で働く職人さん達も全く同じ考えで、本当に素敵な働き方をされているなと思いました。
アサヤの工場では、お客さんのためにオーダーメイドで作業をしていますが、
その積み重ねの中で、ものすごい技術力を兼ね備えてきたようです。
例えば、これは漁の仕掛けの金具をかしめる工具ですが、実はアサヤが開発したもの。
開発してきた商品は他にも様々あり、漁師さん達が欲しがる道具な何でも作ってきたそうです。
そんな高い技術力の無駄使いの結晶がこちら。
いらない部品で作られた灰皿とつまようじ入れとコップです(笑)
ある職人さんは、
「俺たちなら、子供以外ならなんでも作れるぞ~、がっはっはっは!」
と、下ネタ混じりに豪快なことをおっしゃっていました(笑)
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